レーシングカート部活動記第7回@イタコ

寒空のイタコ

翌週にBEMAXがサポートするレースを控えているとの事で、いつものフェスティカではなくイタコでの初走行。初コースにうきうきしながら現地に向かうと、厳しい冷え込みに凍りついた自家用車が道すがらに並ぶ。朝1の走行は滑りそうだ……と思っていたら、案の定全然グリップせずフェスティカと比べバンピーな路面に対して苦労しまくり。しかしもっと苦労したのがブレーキで、ディスクもパッドも凍っているのか全然効かない。思いっきり蹴飛ばしてもロックする気配すら見せない。ブレーキが効かないのでペースを上げられず、ペースが上がらないのでブレーキも暖まらないという悪循環で7〜8周ぐらい何もできず。ようやくブレーキもタイヤも暖まってきたかなと思った所でタイムアップ。第一スティントは殆ど何もできずに終了〜。

ところで今回もデータロガーを持ち込んだが、何故か上手くタイム計測できていない。コースに磁石は埋まってるはずなのだが、どうも拾えていない様子。それならそれでスピードメーターとして……とも思ったが、左右の切り替えしが忙しいイタコではそれすら見る余裕も殆ど無く。結果としてあんまり役立たずになってしまいました。

イタコはフェスティカと違い30分区切りでキッズ・初心者とスポーツ走行の時間が入れ替わり結構慌しい。1人で来たりしてると丁度良いのかもしれないが、複数で走ってるとちょっと物足りない印象。で、Fatalは午前のラストとなる第三スティントで再度走行。さっきはゆっくりしか走れなかった分コースレイアウトを頭に叩き込むことができたので、タイヤが暖まった3周目あたりから全開走行!って、全開は全開で難しいぃいい!

ここでFatalの走行に合わせてイタコのコース紹介なんてしてみたり。まず1コーナーはほぼ直角、道幅が広いので度胸一発ノーブレーキで旋回。2コーナーもほぼ直角だが奥が狭いため1コーナーのようにノーブレーキでは行けず、フェスティカの1コーナーのような感じでブレーキはきっかけだけでスピードを乗せたまま曲がると、ただでさえホームストレートからここまでかなりスピードが出ているところに超ロングな裏ストレートが現れる。フルスロットルで加速を続けるとストレート終盤でエンジンは吹け切り、オーバーレブも心配するが車を気遣う余裕も無く待ち受けるタイトなヘアピンに向けてフルブレーキ。100Km近い速度からタイヤをロックさせず、なるべく短い距離で、姿勢を乱さず適切な速度まで減速しなくてはならないこの場所がイタコ一番の難所だと思う。そしてインフィールド、右、左と連なるS字をほぼ直線で抜けるとすぐに右ヘアピンが。手前でスピードを乗せすぎると曲がりきれないが、かと言って下手なタイミングでブレーキを踏むとヨーモーメントが残ったままなのでスピンの危険もあり難しい。丁度路面もバンピーなあたりなのでマシンコントロールには気を使う。立ち上がって短い直線を挟み、ホームストレートに向かう前の最後の難所が右、左、左の複合コーナー。ピットからだと右コーナーはゆるく見え、ちょっと一瞬フェイントを掛けるだけで振り返せそうなのだが実際にコース上から見ると案外きつく、一旦しっかりと右に向けないといけない。そしてラストの左→左ではヨーモーメントをしっかりコントロールしつつ、ホームストレートに向けての加速体勢を整えなくてはタイムが伸びない。

と、フェスティカに比べてかなりの難コース。ここを早く走れればそれなりのテクニックがある、と見て良さそうだ。しっかり走り込んで上達したい……と思った矢先、一緒に連れてきた息子の体調が悪くなり大事を取って帰宅する事に。この後、リヤシャフトを曲げてしまったりなどアクシデントがあったようですが割愛します。