GS美神極楽大作戦!!&絶対可憐チルドレン

大馬鹿で、どスケベで、でもやる時はやる……こんな男の子、貴女なら惚れますか?
俺が女の子なら(ちょっと迷うかもしれないけどw)間違いなく惚れますね。

タイトルからすれば美神さんが主人公と見做すべきなんでしょうが、物語の大半が彼の一人称で進められていることもあり、横島くんが主人公だと解釈する方が自然だと思います。

横島くんは物語当初本当にスケベなだけの単なる馬鹿でしたが、中盤からどんどん格好良くなっていきます。努力、友情(愛情)、勝利、と何気に少年漫画の王道も行ってるんですよね。

そんな彼の視点を通してドタバタコメディーや爽快なオカルトバトル、美神さんを始めとするヒロインたちとの恋物語(?)を疑似体験できる事こそがこのマンガの一番の面白さだと思います。勿論、連載当時思春期真っ盛りだった自分にとってスケベ心の疑似体験も重要であったことは言うまでもありません(笑)

自分にとって青春のバイブルそのものである「GS美神」ですが、その後に作者の椎名高志氏が送り出してきた漫画は正直に言えばどれも“微妙”でした。短編では相変わらずの面白さを保っているものの、連載作品で「これだ」というものがありませんでした。しかし、やっと「これだ!!」という作品が週刊少年サンデーに帰ってきました。
それが「絶対可憐チルドレン」です。

我々大きいお友達にとって少年誌はもうあまり居心地のいい場所ではないのかも。

なんて愚痴をこぼしてましたが、大丈夫!まだまだいけますよ!って大きいお友達の俺が言っても駄目かもしれませんが。椎名先生にはまだまだ面白い作品を世に送り出してもらわなきゃ。

閑話休題
この漫画も実は「GS美神」と同じく、タイトルに冠されている3人の小悪魔ではなく、それを見守る皆本という男性の視点で話が進んでいきます。横島より皆本の年齢が高いのは、3人の少女たちとの対比という意味以上に作者の加齢に因るところが大きいと推測します。「GS美神」を描いていた頃は切羽詰った若者だった先生も、今では一人の父親。そんな先生の心境の変化が作品に反映されているのではないかと、同じく父親の身となった自分は考えるわけです。

じわじわとキャラも増え、これからまだまだ面白くなる予感の「チルドレン」。まもなく単行本も発売されるし、人気が加速されることを願ってやみません。応援してますよ!椎名先生!!

関連:椎名高志公式サイト 椎名百貨店the web

絶対可憐チルドレン (1) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (1) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

(有)椎名百貨店 1 (少年サンデーコミックス)

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